こんにちは、あいめこです。
今日はビジネスの話ではなくて、普通に旅ブログを書こうかなと思いまっす。
さて今回はタイトルにもありますように、8月末から、9月6日頃までフランスに行ってきたので、そのお話を。
聞いたことありますか?
結構ホノルルマラソンとかは海外マラソンで人気なのだけど、メドックマラソンはあんまり有名じゃないかも?
約8500人が仮装をしながらフランスの「ボルドー」という地方のぶどう畑を走るんですね。
そして最もクレイジーなのが給水ならぬ給ワインです。
20箇所のシャトーで、ワインが出ます。
36km地点からは生牡蠣、ステーキ、チーズ、アイスのフルコース。
やばいでしょう。
そうでしょう。
あ、ちなみに6時間半内に完走な。鬼か。
このマラソンに出るきっかけは同居している大家(鳩子さん)と、何気なく外食していてワインを飲んでたら、赤ワインが嫌いな鳩子さんが急に
「てかさあ、私、人生で一回でいいからメドックマラソンに出たいんだよね。行こうよ」
と言い出したことがきっかけです。
元々私はワインを月に数十本のむ生活をしており、家族にもソムリエがいるのでまあまあワインが好きです。
「いいっすよ」と言ったものの、後から後悔しました。
問題1.
・まず5分走れない
問題2.
・飲みながら走ったことない
問題3.
・休みって取れるのか?
この辺りです。
とはいえ、「いいっすよ」と言ったことには理由があります。
それは私が最近大きな挑戦をしていなかったから。
目の前の仕事を淡々とこなし、できることをやって、できないことは誰かにお願いして、そんな生活が続いていたから、なんか変なことがしたいな と思ったのが一番の理由です。
このフルマラソン出ようと決めたのが5月末なんですが、そこから8月末まで結構時間がなくて、本当に大変でした。
走ったことがないから、2kmから走り始め、3km、5km、7km、10km
と練習をして、肝臓も鍛えて。
3ヶ月で全く運動をしたことがない人がフルマラソン走るなんて、やめた方がいいっすよ。しんどいよw
最後の最後には20kmランを2回達成し、どんな道具やグッズを買えばいいかわからなかったけど、ネットでなんとか調べて、、
いざ7年ぶりの海外へ。
ボルドーへ向かおう
フランスのボルドーへは、羽田からドバイで乗り換えてシャルル・ド・ゴール空港で降りて、モンパルナスの駅に車で行ってからボルドーへ列車で向かう
という、計21時間くらいの旅でした。
パリの凱旋門をスルーし、ボルドーに向かう途中、「パリのが行きてえ!!!」と思っていました。
だってオシャレなんだもんな。
ここで、少し、ワインの知識を皆様に。
フランスのワインには主に
・ボルドーワイン
・ブルゴーニュワイン
の二種類があります。
ボルドーワインとブルゴーニュワインは、ボルドー地方で作られているのか?ブルゴーニュ地方で作られているのか?
の問題で、これはぱっと見でもわかるようになっています。
なで肩がブルゴーニュ
いかり肩がボルドー
ブルゴーニュのワインはピノノワールやシャルドネなどのブドウ品種で作られることが多く、華やかで簡単に言うと軽い。
ボルドーのワインはカベルネ・ソーヴィニヨンとかソーヴィニヨンブランとかのブドウ品種があったりブレンドされているものが多いので、どっしり重め。
簡単に言うとこんな違いがあります。
ブルゴーニュは少々早く飲んでも全然美味しいんですが、ボルドーは長年寝かせてなんぼなところがあり若いうちは渋くてパンチがあって、熟成させることを前提に作られているものがほとんどです。
また、ワインに慣れていない人と飲むにもブルゴーニュの方がよく言う「飲みやすい」があるので、私自身ボルドーワインをあまり飲んできませんでした。
まあそんなこんなで何が言いたいかというと、私自身こんなにワイン好きでもボルドーに関してはちょっと素人なんですよね。
あ、ちなみに、よく五大シャトーと言われるのが
・シャトーラフィット
・シャトーマルゴー
・シャトーオーブリオン
・シャトームートン
・シャトーラトゥール
なんですが、これらもボルドーのシャトーです。
(※シャトーシャトーと言ってますが住居型工場だと思ってください)
そんなこんなで、ブルゴーニュとシャンパン(シャンパンもシャンパーニュ地方で作られているからシャンパンです。例えばチリのシャンパン とかはないってことですね)とイタリアワインしか普段飲まないからこそ、今回の旅はど素人として行ってまいりました。
さあ、ワインのうんちくはこんなもんにして。
ボルドーについて驚いたのが、街並みの綺麗さです。
パリさながら!(車で通っただけだけど)
ボルドーってパリから電車で2時間なので、日本で言う仙台とか新潟だと思うんですけど、さすがフランス。
まじ何しても映える。
カフェ好きにはほんまおすすめ。
マラソン前日の公式が主催するパスタパーティーにも参加したんですが(なんやそのパーティー)、飲めや歌えや騒げや で全員酔ってました。
日本人の方もいらっしゃりほっこり。
※飲みすぎ、楽しみすぎてグラスが散乱している
「ほんまに明日みんな走るん??」て感じ。
夜中の24時まで続くと聞き、早々に退散!!
私は飲みにきたのではない、
走りに来たのだ。
マラソン当日からのお話
そうこうしている間に、すぐにマラソン当日。
仮装が義務なので、ハッピに寿司をかぶって、朝6時集合!
8500人がアホみたいな仮装して準備運動をしている姿がシュールでした。
絶対に完走したくて、なんとかするぞ!の気持ちだったんですが、今思うと私この日日中走るの初めてだったんですよね。
若干調子が悪くて、周りのペースも早いし、かぶってる寿司が重いし、身体の疲れもあって。
最初の給ワインをスルー。
6km地点では、練習の時にはなかった息切れが。
思わず、かぶってた寿司を捨てて、1kmを8分半で走る計算がどんどん遅くなって。
10km地点のシャトーラグランジュでは、結構目玉のシャトーなんですが、ゼーハー言いながら写真を撮りました。
あと、ラグランジュが所有する池に酔っ払いが突っ込んでて、クレイジーだなと思った。
あと、このマラソン何が辛いって砂利道が多すぎる。
足元が悪いです。
もう一つ、トイレの少なさ。
男性は畑でしてて、女子もそうできればいいんですが、温室育ちの私にはどうしても無理で、たまにあるトイレに並び15分ロスなど。。。
とにかく環境が悲惨!!
湿布を足全体に貼り、10km地点から足が痛かったので痛み止めを飲んで、とにかく進む、進む。
日焼け止めもろくに塗らず、己との挑戦をするわけですが、走りながら「もう嫌だ」ではなく
「どうしたら完走できるかな?」の一心でした。
暑くて、水が欲しくて、景色は変わらなくて。
あんなに感動したぶどう畑も、もう飽きて。
20km地点の折り返しでは、クレールミロンなど、ワイン好きには有名なシャトーを通って・・
一つ、ワイン好きでよかったなと思ったのは、ボルドーが詳しくないながらも有名シャトーになると、それぞれに思い出があるのです。
クレールミロンで言えば、父がすき焼きと一緒に出してきたのがこれだったな とか。
それを生で見れて、当時の記憶が蘇るのだから、うまいワインはやっぱすごい。
そして、今回の目玉、26km地点の1級シャトーの「シャトーラフィット」。
ぶっちゃけ3級以下になると、日本で普通に飲めるので普段飲めないやつを集中して味わってたのですが、ラフィットを飲んだ感想・・
「座って元気な時に涼しいところで飲みてえ」でした。
ありがとうございました。
この時点で26km。
私が練習してきた距離を大きく超え、限界。
足が痛え。走れない。薬が効かない。
この辺りから、救急車が多く出動し始め、倒れている人の多さを知ります。
まあそら、ワイン飲みながら走ったら倒れるやろw
この辺りから道でも踊っているおじさんたちをよく見かける。
歌い、踊り、飲み、一言にアホである。
30km地点。
もう限界である。
足ぎりとの戦い。
足ぎりチームの神輿を追い越し、追い越され を実はマラソン中4回やった。
足ぎりに抜かされるたび諦めたくなるのだけど、諦めるのが嫌いでまた全速力で追い抜かす。
途中で、マラソンの練習に付き合ってくれたおでん君やジェシーさんを思い出して、とにかくひょこひょこ早歩き。暑くて暑くて、足の裏も痛くて、にこやかに出してくれるワインに腹たった。
トイレも中度の脱水症状が出ているので、トイレしたいと思って入ったのに、何も出ない。
36km地点。
足が痛い、腰が痛い、水が欲しい、もう嫌だ と思っていたところに、
生牡蠣がやってくる。
なんでやねん。
37km地点。
しんどい。
けど、あと5km、耐える。
ステーキ出てくる。
なんでやねん。
38km
39km
チーズ
アイス
なんでやねん。
そしてついに42.195km。
なんとかゴール。
足が死んでいました。
感覚もない。歩けない。
そんな中、なんとかゴール。奇跡的に鳩子さんも、ちんともちゃんもみんなでゴールできて本当によかった。
メドックマラソンを走ってみて思ったのは、人生にはまだまだ知らないことが多いと言うこと。あんな楽しそうに酒飲んで走って。
「アホだな」と100回は思った。
でも人生こんな感じでいいよね〜なんて思える体験でしたね。
それに必死に走ってたから忘れがちだけど、景色はとても綺麗。
こんなにたくさんのお城を見れて幸せだよね。
ワインも作られたところで飲むのは幸せだよな。
後日談ですが、マラソン後は2日ろくに歩けませんでした。
私は多分アドレナリンで完走したとしか思えない。
今もちょっと痛い。
さてこの辺でそろそろ会議が始まるので・・
ワインが好きな方はもちろん、そうじゃない人も。
大人になってやる、アホなこと、無駄なことは大いに価値があると思うのです。
それでは〜!
面白かった!って方はRTしてもらえたらとても嬉しいで〜す。