あいめこです。家族の付き合いでハワイに滞在中ですが、ずっと執筆しています。
こうでもしないと書かないので、隔離期間ですなあ・・
今回のブログテーマはワークマンの新ブランド#ワークマン女子撤退 より半年、V字回復!というテーマについてです。
いきなり本題に入りますが、ワークマンは9割以上FCで、もっと女性を!SNSによりUGCを!と作り出した新事業だったのが思うように売れず原点回帰で機能性に着目し、ワークマン女子を切り捨てたところ半年で業績がとても上がりましたよ〜とわかりやすく言うとこんな感じです。
世間では(といってもX上)「ほら見たことか」という内容が多く、女がやるとこうなるとか、自分たちのブランドの良さがわかってないwwと笑われものです。
SNSを仕事で携わっていない方やマーケに精通していないとこういう意見が多いのだなあと思いますし、「溶かした」とか「失敗した」とか「自分たちのほうがわかってるw w」とか好きだなあと。
少し知っている方なら、「マス→コケる→ピボット→再マス」と企業のよくある挑戦の形に胸がきゅっとなるのではないでしょうか。
ワークマンだと調べたところ10年だかで1500店舗の拡大を見据えており、ハイペースでのFC展開の最たる例です。
企業としての成長を考えるならヒット商品を出し続けねばならず、わたしたちでもよく耳にする話ですが、「年齢層を広げたり変えたりして商品を出してみよう」とか広告費を抑え口コミで広がる形を作ろうは至極自然な流れでの提案になります。
SNS運用代行をやっていればこんな相談は月10件はきます。
そんな中で、正直当たるかどうか?は本当のところは誰もわかっておらず、思い切った挑戦をするなら企業の体力が必要だし、もし成功したとしてもその理由や裏付けなんかは後付けというものです。
森岡さんは天才マーケターと言われますが勝率は100%でしょうか。
また目に見えているものだけが成功、失敗でしょうか。
みたいなね。
実験とピボットの繰り返しの果て、売れる層に向けた後再度マスに広げるループがあるかどうかで企業の成長速度が変わることは私でもよく見てきました。
再挑戦と、ニッチで留まるべきか?に関してもコアファンだけで売り上げが成り立つものなら再挑戦は必要ではありませんし、ややこしい人が「そうじゃないんだよ〜」で駄々をこね衰退していくかもしれません。
しかし、D2Cや比較的客単価の低いブランドに関してはマス広げ原点回帰ループを広げていく必要が大いにあります。
外野があーだこーだ言ってる間にこけ方を学習し、最短で立て直し、次の施策を打ってるんですね。
意図的にコケる広告を出す企業だってあります。
ここで、さらに深ぼって今回考えたいのは「そういうことをよくわかってないけどSNSでどうにかなると信じるプロダクトにいかに対応するべきか?」です。
ワークマンが本気でワークマン女子に失敗して凹んでます!な訳がなくて、マーケターさんやコンサルのかたも本気で挑み、本気で数字を合わせにいっていたでしょう。
ただSNSマス戦略が思うようにハマるという確率って案外少ないもので、ワークマンの予算規模でもすべる。
私のところでもこれをバズらせてくれや!ときますが、やはり私でも見極めが難しいこともありますし、シュビヒロさんのように事故るかもね!という共通認識をもっておくことはとても理にかなっていると思います。羨ましい。
そういう時自分は、もうある程度売れているものにSNSを当て加速していくという方法で切り抜けています。
ワークマンもテストマーケをしていたはずですが、SNS運用代行として私の考えでいうと「これから当たるかも!」にはあまり手を出さず、もうすでに売れているのにSNSがないんだよね というものに狙いをつけ、あとは社長さんとこの感覚を握り合えるかです。
D2Cで最近1万人フォロワーを達成した「蓬緑」さんという酵素ドリンクのインスタがあるのですが、まさしくそれでした。
ゆっくりでいいですか?難しいとは思います。と言いながらもすでに広告での販売実績があるからこそお受けしました。
・SNSは魅力を何倍にするものではなくありのままを伝えるものである
・フォロワーが伸びても費用対効果は未知数
・そもそもコミュニケーションツールである
そんな原点に私たちも帰るのです。
毎日毎日、SNSに悩み、向き合い続けていて、今回のワークマンは他人事ではなく、こけてからのピボットのスピード感などお手本のようなものでしたので書かざるをえませんでした。
私が実力がないだけだ!というのもおっしゃる通りで日々勉強ではありますが、過信しないこととマーケの原理原則は何も変わらないのでこれからも自分にできることを自分の速度でやっていこうと思います。
まあしかもワークマンの記事なんか出てるのは一部で、本当にすごい企業ですからね。
私も人生で何か一つでも当ててみたいなあ。
おしまい。明日帰国します。